子育て×多様性についておすすめの本3冊

読んだ本
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こんにちは。あっきーです。

久しぶりに読書ネタです。

子供を育てるにあたり「多様性」について考えるようになりました。

多様性(たようせい)とは、幅広く性質の異なる群が存在すること。性質に類似性のある群が形成される点が特徴で、単純に「いろいろある」こととは異なる。

wikipedia「多様性」より引用

私の子供の時代と比べて、現在はいろいろな文化・思考を持つ人が表立つようになりました。

❓自分と違う文化や価値観の人はどう感じるのか
❓一般的な多数派の私はどう接するべきか
❓子供にどう伝えていくか

を考えるため読んだ中でオススメだった3冊を紹介します。

「多様性」について学ぶおすすめの3冊

コンビニ人間

🏪普通ってなんだろう?
🏪普通じゃない生きづらさとは
🏪なぜ人は普通の感覚を強要しようとするのか
🏪居場所の大切さ

あらすじ

・「普通じゃない」と避けられてきた36歳の古倉恵子
・コンビニ勤務をすることで周りが求める自分を作れるようになった
・それでも少しはみ出る恵子を「普通」に近づけようとする周りの人たち

小説 第155回 芥川賞受賞作


感想

普通の人があの子は「変わった子」「普通じゃない」と認識すると、自分たちと同じような強要したり、なぜそんな事をするのか無理やり聞き出そうとします。

客観的にみると彼らはひどい事をするものだと思いましたが、自分も同じような事をした経験はあるんじゃないかな?と感じました。

異質とされている立場である恵子の視点が非常に勉強になります。
恵子は「コンビニ勤務」で自分の生活の軸や居場所を確保する事ができましたが、それを見つけられない人の苦悩は計り知れません。

僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー

🇬🇧母子の強い信頼関係に尊敬
🇬🇧人種・文化について学ぶ
🇬🇧思春期の出来事

あらすじ

・白人と日本人の間に生まれた息子の入学した中学校は元底辺校だった
・そこには人種や文化、家庭環境の異なる子供たちが通っている
・息子が学校で疑問に思った友達とのやりとりを著者である母親が一緒になってひも解いていく

ノンフィクション小説 本屋大賞2019年ノンフィクション本大賞


感想

💭相手の立場を考慮して、傷つけないようにするにはどうすればいいか?
💭制服が買えない子にどう言えば快くお下がりを受け取ってもらえるか?

ほぼ単一民族で貧富の差が激しくない日本ではなかなかこういうことを考える機会はありません。

アフリカから来たお母さんと、みかこさんのやりとりはなんと言い表せるのか…相手のことを気遣ったのに、でも向こうは自分の思うままに振舞っていてもどかしかったです。(それが普通なのか…)
また息子さんの『人は人をいじめるのが好きなんじゃなくて、罰するのが好きなんだろうね』という言葉が心に刺さりました。

思春期真っ只中でもお母さんに思ったことを打ち明けてくれる息子さんとの信頼関係はどう作っていくのか気になるところであります。

コチラから4章分を試し読みすることができます

日本人は『やめる練習』がたりてない

<マレーシアでの発見>
🌏嫌なことは我慢しなくていい
🌏文化も習慣も違うけれどうまく秘訣
🌏環境が無いなら自分でどうにかしようとする力

あらすじ

息子さんの小学校入学に合わせてマレーシアへ移住した著者の野本さんが見たのは日本とまるで違う世界だった。

✔︎子供のうちからやめる練習をすべき
✔︎人前で怒りの感情を出すのはタブー
✔︎なぜマレーシアに留学した日本人大学生は日本の企業から人気なのか

多民族・多文化から成り立つ国「マレーシア」の学校・社会・人についてまとめられています。


これは、2019年に読んだ本で一番出会えて嬉しかった1冊です。嫌なことも辞めず、我慢して続けることを美徳としている日本の文化と正反対で、マレーシアは嫌なら辞めて、新しいことに挑戦して何が自分に向いているかを見定める方が大事とされているようです。

日本では、嫉妬や誹謗中傷は主にずるいという感情からきているのではないかという野本さんのコラムを読んだことがあります。自分が苦労しているのにあの人は楽しそう…ずるい!という気持ちが攻撃に働くのでしょう。

その点マレーシアでは嫌ならすぐやめてしまうので、ずるいとかそういう負の感情が少ないことから「ネット炎上」が起きにくいのかもしれませんね。

まとめ

📖コンビニ人間
📖僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー
📖日本人は「やめる練習」が足りてない

の3札を紹介させていただきました。

他にお薦めの本があれば教えてください!

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